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「...少し、休憩しようか」
勉強を始めてから二時間後、矢代先輩はそう言った後、鞄を漁りだした。
「勉強には甘い物っていうからな。 甘い菓子をあらかじめ買っていたんだ」
「甘いお菓子...」
蒼は期待の眼差しで矢代先輩を見つめた。
前にクレープを一緒に食べたことがあったけど...蒼は甘いお菓子全般が好きみたいだ。
可愛いなぁ。
「ほら、蒼」
「ありが......」
矢代先輩が取り出したのはお菓子ではなかった。
「...ブドウ糖」
「勉強してるときはこれ食べると捗るんだよ。 ほれ、特別にお前にもやるよ。九条」
「ブドウ糖なんていらねーよ! 普通の菓子出せよ菓子! スナック菓子!」
上げて落とすとはこのことだろうか...。
蒼はとても残念そうな表情をしている...。
というかちびっ子ギャングは文句言い過ぎじゃね?
「ほら、荒木も食べる?」
「え、遠慮しておきます...」
「そうか? ブドウ糖美味しいのに...」
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