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来なくなったあいつ
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日高に真実を訊けなかった日から1週間たったある日、あいつは学校に来なくなった。
「来ないねー。玲緒くん。」
「来ないなー。」
ここ3日前くらいからあいつは学校に来ていない。
前まで元気に来ていたのに、突然来なくなったのだ。
「奏がなんか失礼なことしたんじゃないのー」
「いや、していない。はず.....」
うん。きっとしていない......
していないよな?
記憶が曖昧でなんだか不安になってくる。
もし、俺のせいで不登校になったりしたらどうしよう......
「おーい!成瀬ー!」
「あっ!先生!」
知樹が指をさした先に先生はいた。
ちなみに、俺らは今、移動教室で化学の実験室に行くところだ。
「何ですか?先生。」
「あぁ、成瀬に頼み事があってだな。」
「またですか...」
何故か俺は担任の先生によく頼み事をされる。
日高を学校案内した時からよくされるようになった。
まぁ、内申点が上がるならいいけど......
「いつもすまんな。」
「いえ。全然いいですけど... 頼み事って何ですか?」
早く言って欲しい。でないと、俺たちが次の授業に遅刻してしまう。
「申し訳ないが、先生の代わりに日高の家に行って欲しいんだ。」
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