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閑話6-5side山瀬
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柚木の着替えを持って部屋に戻ると、柚木はベッドに横になっていた。
「ゆずくん?やっぱり体怠い?」
顔を覗き込みながら訊ねるとうっすらと目を開けた柚木が答える。
「ん...少し...」
「その恰好じゃ寝ずらいと思うからこっちに着替えて?」
ゆっくり起き上がってきっちりと着こなされているスーツを脱ぐのを手伝う。
「俺、別に病人じゃないんで...大丈夫、ですよ...」
柚木は不満そうにしているが、ボタンを外す手つきはどこか覚束無い。
「病人でしょー薬で無理矢理熱下げてるだけなんだから」
「...それは、っそうですけど...」
「はい、脱げたならこれ着て」
柚木に自らのジャージを渡し、柚木のスーツをハンガーに掛ける。
山瀬は柚木の綺麗な肌と腹筋が晒されているのをチラッと見て視線を外す。
あー、男の裸なんて見慣れてる筈なのに...やっぱりゆずくんだと駄目だ...
こんな時にこんな疚しいこと考えるなんて、仮にも医者なのに!
「山瀬さん...」
悶々としていると柚木に名前を呼ばれ、視線を戻す。
「なぁに?」
あー、やっぱり少しジャージ大きかったかな?袖余っちゃってる。可愛いけどね~
「あの...もし、若から何か連絡があったらすぐに向かうので、スーツは分かり易い所に掛けといてもらえますか?あ、お借りした服もちゃんと洗って返しますね」
その柚木の言葉に山瀬はピシリと固まった。
今、何て...?
「......ゆずくんさ、僕のこと怒らせたいの?」
「へ...?」
「なんにも分かってないんだね、君は」
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