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有り難くないお誘い?
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バッタァァァン!!
「太一迎えに来てやったぞ!」
轟音響かせ開けられたドア。
どう開けたらそんな音が出るのか不明だが、ドアは歪な形に曲がり、もはやドアとしての役割を果たすことができなくなってしまっている。
張本人である遠山は、その現状に気づきもせず大声で長山に話しかける。
「静雅たちが生徒会室でお菓子食おうってさ!太一も行こうぜ!」
「・・・・・でも今授業中だよ?」
「そんなこと言ったって先生いないじゃんか!俺が行くんだから太一も行くんだよ!親友なんだから一緒に行なきゃいけないんだぞ!」
いつ、そんな決まりができたのか、遠山ルールを引き下げ長山に詰め寄る騒音発生機遠山葉瑠夏。
その声はもはや公害の域だ。
「ほら早く行くぞ!友達を待たせるなんてダメなんだからな!」
長山が口を開くが、何かを言う前に遠山に腕を引かれ引っ張られる。
結局そのまま教室から連れ出されてしまった。
しかし教室内にいる者たちは、長山の口に笑みが浮かんでいるのを見た。
その意味に気づいた者たちの半分が鋭い瞳をさらに鋭くし遠山を睨み付け、残りの半分は深く溜め息を吐いた。
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