アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2nd
-
それは三年前のある放課後の話だった。
ガタン!!!!
「お、俺と付き合ってくれ!」
椅子がひっくり返るほど勢いよく立った莉音に宙はぎょっとした。今までずっと宙にとって“友達”だと思ってた莉音に告白されたのだ。
ゲイだということは本人に聞かされていたため、莉音が男が好きということを宙は知っているが、宙はなかなか信じられずに最初はその言葉を疑った。しかし、莉音の良くも悪くも真っ直ぐな性格から考えると嘘ということは絶対にないと思った。
「ソラがノンケなことは知ってる、だけど、去年1人ぼっちだったところを宙が話しかけてくれたから…そっからだんだん好きになって……あー、もう嫌いになったらなったでいいから…何言っているんだろう俺。」
そうして真っ赤になっている莉音を見て宙の心に“友情”と似ても似つかぬ感情が灯った。それがもともと自分の心の中にあったものなのか宙には分からない。
「いいよ、俺で良ければ。」
宙は穏やかな笑顔でそう答えた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 11