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6th
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莉音は突然問いを投げかけた。
「ねぇ、ソラ。昨日の、何?」
「何のこと?」
「しらばっくれるなよ…」
莉音の顔はますます険しいものとなる。
あまりにも分かりにくい莉音の言葉に、
宙は訳が分からなくなった。
「お前、昨日呼ばれて女と一緒に帰っただろ。」
鞠奈のことである。
莉音は『宙の妹』の存在については
知っていたが、本人を見たことはない。
「それは、い」
「うるさい。」
キレた、もうダメだ。
そう宙は悟った。
反論を諦め莉音を見ると、
「宙、お仕置きだね。
……その反抗的な顔も可愛いよ。
でもね、浮気は赦せないんだ。」
語尾にゾッとするような狂気を湛えながら、唇を歪めて莉音は言った。
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