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階段の途中4
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「俺が連れてくから、行っていいよ」
俺は、いつの間にか近くにいた紺野に引き寄せられた。油断していたせいで、少しよろめき、紺野に寄りかかってしまう。
「え……あ、うん……」
いつもより声のトーンを低くしたため、女子が怯んでしまった。
紺野は、女子に対していつもこうだ。ある程度は愛想良くするが、一線を引いて接している……気がする。俺はだけど。
フェロモン分泌しまくりで、顔もいいのに、全く損している。
モテたくてもモテない奴がいるんだぞ!俺とか!
「吉田! 俺、裕太のこと保健室に連れてくから、先生に言っといて」
「うん、わかった! 言っとくね」
早く着替えが終わり、横を通ったクラスメイトの女子に紺野がそう言うと、お大事にと去っていった。
「よろしく! ……と言うわけで、俺がみるから。次の授業もあるし、早く行った方がいいよ」
にこっと微笑み、少し威圧的な雰囲気を出すと、女子二人は小さく頷き、去っていった。
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