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図書室5
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「生徒会の調べ物しに来たら、裕太が百面相してるの発見して、久しぶりって声かけたんだよ」
「晃が、俺の考えてる顔面白いって言うんだぜ!? 酷いよな!?」
「……」
「いい意味で、面白かったんだよ。あ、そろそろ仕事してないと、後から来るって言ってた生徒会長様に怒られるから、またな」
ひらりと手を振って、晃は本棚の間に消えていってしまった。
「……」
紺野は、晃が去っていった方をじーっと見つめていた。
紺野の横顔と視線の先を交互に見ていると、
「裕太、カーディガンちゃんと着た方がいいよ」
紺野はさっきまで、眉間に寄せていた皺を戻していた。
そして、肩からずり落ちそうになっていたカーディガンを、俺が袖を通すのを手伝ってくれた。
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