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電話越し2
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「き、昨日は、一緒に居てくれて……ありがとな……絆創膏も変えてくれた……みたいで……」
恥ずかしさで、徐々に声をくぐもる。身体が熱くあり、胸がじーんとする。
いくら風邪をひいていたとはいえ、手を繋いでもらって寝るとは、高校二年生にもなってすることではなく、今思えば恥ずかしいことをお願いしていた。
朝起きると、胸の絆創膏が変えられていた。きっと寝ている間に紺野がやってくれたのだろう。
『ああ、大丈夫だよ。寝てる祐太、可愛かったし』
全然気にしていなく、むしろ寝顔を見て楽しんだと詳しく話し始める紺野。聞いていられず、ストップをかける。
「や、やめろ! よだれ垂らして寝る野郎なんて、可愛くないだろっ!」
『えー、可愛いよー』
すると、楽しそうに笑っている紺野を呼ぶ松岡の声が、電話の向こうから聞こえた。
「……ん? え、バスケ部部長? 分かった、ちょっと待って! 祐太、ごめん。呼ばれたから、切るね。今日もお見舞い行くから! じゃあ。」
一息に言うと、返事も待たずに切れてしまった。
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