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夕方の教室1
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「失礼しました~」
休んでいた分の課題プリントを持ち、職員室から退出する。
火曜から木曜まで三日間も部屋で安静にしていたため、今ではもうすっかり元気である。紺野が毎日身の回りのお世話をしに不法侵入をしてまで来てくれていたおかげで、以前のように母乳は出るが胸が張って痛いということもなく、復帰できた。
しかし、狙っていた皆勤賞は無きものとなってしまった。狙ってたのに、くそぅ!
放課後で校舎に数人しかいない廊下を、プリントの内容を見ながら行くが、どうも分からない。一番苦手な数学の担当の先生に、休んでいる間も進んだ部分を教えてもらったが、実にちんぷんかんぷんだ。これを、週明けに提出しないといけない。
数教科分あるため、いつも机に置いて帰っている教科書を何冊も持って帰らないといけない。
風邪を引くと治ってからも大変だ。こんなに大変なのは、もう遠慮したい。
戻ってくると、教室には誰もいなかった。時計を見ると、最後の授業が終わってから一時間半経っていた。
ため息をつきながら、帰りの準備をたらたらと始める。
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