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夕方の教室5
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いや、そんなことないはず。今だって、母乳が出るようになってしまった俺のことを引かないで、今まで以上に世話を焼いてくれて、さらには『手伝い』までもしてくれているし。
『手伝い』で行われることを思い出して、恥ずかしさに顔に熱が集まってきてしまった。
熱くなった顔がばれないように、いそいそとリュックのチャックを閉めると、晃に片腕を引っ張られた。
「っう。なんだよ、ひか」
「ねえ、俺は? 俺じゃダメ?」
引っ張られたことでバランスを崩した俺の腰を、晃はもう一方の手で支えてくれた。
しかし、腕と腰を引かれたため、身体同士の距離が殆どなくなってしまった。見上げた顔も息がかかりそうなほど近い。
甘いマスクで多くの女子のファンを持つ晃。普段とは違って真剣な眼差しでこちらを見つめてくるが、整った顔立ちには変わりない。そんな、晃をこんな近くで見つめられてしまうとたじろいでしまう。
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