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そんなこと言わないで
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「ん…ぅ……」
不意に目を開けると、そこには白い天井が映った。
「あ…起きた?」
秋穂の声。
そうか。
俺、この人と…。
「まだ横になってて。今何か入れるよ。ココアでいい?」
「あ、はい…」
自分はまだ全裸、だ。
しかしもう恥ずかしいという感覚はない。
「随分変わるんだね、ヤってるときとやってない時の性格。はい、どうぞ」
「ありがとうございます…」
下を向きながら受け取ってゆっくり飲む。
「おいし…」
そう呟くと秋穂も微笑んだ。
「すみま…せん、でした……」
「え?」
俺は秋穂に謝った。
それに驚いたのか秋穂は不思議そうな顔をする
「俺、わがまま言いました…。嫌でした…よね。ほんとにすみません…」
もう一度下を向いて"ごめんなさい"そう言おうとすると、
「それはダメだよ」
秋穂は俺の頬を触りながら言った。
「えっ…」
「それはダメだよ。遙は…気持ちよかった?」
「…は、はい………」
「ああいう行為はね、互いが同意してるからこそ気持ちイイの。俺も気持ちよかった、わかる?嫌じゃなかったよ」
「でもっ…!!」
「いいの。俺、ほんとに遙が可愛いって心の底から思ったからさ」
俺…なんで泣いてんだろ。
「………………そ、っか…」
「ほら、泣かないの」
髪の毛をくしゃっと撫でてくれる手は凄く暖かくて、俺はそれに安心しきってまたココアを飲み始めた。
すると秋穂は俺に顔を向き合わせて、深く、唇を重ねてきた。
「んっ、ふ…ぅ……ぁっ」
少ししてスッと唇を離す。
「俺、ちょっと遙に夢中になりそうかも……」
そんなことを言い出して、俺は頬が熱くなるのを感じ、また顔を下へ向けた。
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