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嘘をつくのは簡単だ
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この前…初体験って言ってたし。ヤったことないんじゃなかったの?
って言われても仕方ない。
嘘は人の宝だ。
簡単につける。
「はじめて?」って言われたら「うん、はじめて」
それだけで簡単に嘘がつける。なんて染まりやすい世界なんだろう。
龍之介や雪乃宮さんにも嘘をついたことになる。
初体験?うん、そうだね?この学校に来てから。
だってきっとこんなことを言ってしまったら………
打ち明ける前のようにはいかない、なんてこと…わかってる。
* * *
来ていたカーディガンのボタンを外してゆっくりそれを脱ぐ。暑かったからか、今日はそれだけしか着ていなかった。
「…ここ最近、ヤったのはいつ?」
「…ここに転入してすぐ」
雪乃宮さんと、ね。
「へぇ。自分から誘ったの?」
「向こうから」
まだ春の後半でもある。
流石に寒い。
「……寒いんですけど………」
「じゃ、あっためなきゃね〜」
あっためる?
体を?
「んっ…!!ちょっと、何す…ひゃっ…」
首筋から肩にかけてを舌のヌルヌルとした感触が滑り降りていく。
「あっ、んぅ……やっ……」
「嫌じゃない、でしょ?」
「や、だぁ……」
拒みながらも感じてしまっている自分に、2年前のことを思い出す。
いきなり会った相手を誘って。
きっとこの、一ノ瀬さんと同じようなことしてたんだろうな。
「はっ、ぁ…!!、んぁっ…」
痛い…。強く、貪るようなキス。吸い上げられるようにビクビク反応する体。
凄く深夜ということもあり、人通りはない。
公園の中で深夜にヤってる。
そんなお決まりのようなことをする日が来るなんて。
一ノ瀬さんは、俺のズボンへと手を伸ばし、その中に入ってこようとする。
「んっ、はぁッ……」
反応してしまっているソレを握り、ゆっくりと動かし始める。
「ひゃっ、やめっ…んぅ、ぁ……」
ゆっくり動かされる。
焦らされる。
我慢できない。
もっと
もっとはやく。
「は、ぁ…んっ、ね、もっと…はや、くぅ……ぁっ」
「ははっ、それを待ってた」
一ノ瀬さんは楽しそうに微笑む。
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