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まさか said龍之介
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ベッドに入るなりすぐに寝息をたてる遙。
こんな時間に家族に電話など、変な嘘をつくとは思ったけれど。
一体何をしていたんだろうか。
「…まったく……」
こんなに心配してしまうのは何故だろう。
「ん……?」
不意に遙に視線をやると、寝返りをうった遙の鎖骨あたりに何かの跡があることに気付いてしまった。
「まさか…な…………」
不安になる。
遙は俺達の知らないところで一体何をしてる?
親に連絡を、とか言って実際は何やってる?
こころなしか、部屋に帰ってきたとき少し服が乱れていた。
息切れ、とまではいかないものの、小さく早めの呼吸をしていた。
ほんのり、頬やら手やらが赤くなっていた。
遙に限ってそんなことは…
ー誰でもいいんですー
出会ったばかりの頃の、彼の言葉が響く。
よぎる。
「遙……」
心配すぎる。
まさか自分がこんなに心配症だったなんて。
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