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血の繋がりは。
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一ノ瀬さんの会った日の夜からだろうか?
たまに、いや、1時間置きに龍之介が部屋に来るようになった。
何がしたいのかは知らないけれど、何かに感づいているのだろうか、と。
かなりの不安を抱いた。
一ノ瀬さんとの電話中も、電話の横でうるさい。
何かあったのか?
とても気になった。
* * *
疲れているのか、頭がぽわぽわする。
あれ以来、まだ一ノ瀬さんは電話をしてくるのみ。
会いに来ることはしないようだ。
彼ははっきり言ってしまえば、俺の義理の兄のようなもの。
苗字も、性格も、顔も、とりあえず何もかもが違う。
血は繋がっていない。
母は…それを知らない。
父は…それを知らない。
知っているのは俺と一ノ瀬さんの2人。
血が繋がってると、今も思っていることだろう。
なんて幸せなんだ。
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