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誰?
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「お腹すいた…」
廊下を龍之介と共に歩く。
彼もまた、空腹に耐えているようだった。
「食堂まで、長いねぇ」
校舎が大きく、廊下も長いせいか、食堂まで行くことが面倒になる。
「そだね……」
ゆっくり食堂に向かい、扉を開ける。
「人、多い……」
そりゃそうだ、全校生徒が集まるから。
そんな中俺達に気づいて道を開けてくれる人達。
「あっ、ありがとうございます…」
俺もあまり遠慮せずに通っていくことにする。
しかしまぁ、一段と人が多い。
「えっ、ちょ、どこ触って…!?」
人混みをいいことにお尻やら脚やらをやたらと触ってくるやからも少なくない。
しかしその度に
「おっと、何してるの?」
ニコニコしながらも龍之介が守ってくれる。
「ありがとう」
「普通だよ。ところでさ」
食堂の席に座り一息つくと、龍之介が話を始めた。
「…?」
首をかしげて先を煽る。
「あのさ、最近よく電話してる一ノ瀬って誰?」
「え…………」
俺は口を閉ざした。
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