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憂鬱 said逸人
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どうしたんだろう、遙。
元気ない。
挨拶も素っ気なく、疲れているのか、すぐに席に座った。
しばらくすると遙はすっと席から立ち上がる。
すると、「あ、やば……」と言ってはるかの体が傾いた。
このままじゃ床に頭を打ち付けてしまう。
「遙!!」
俺は精一杯手を伸ばす。
幸いその手は遙を支える。
「遙大丈夫?、……遙?」
目を開けない。
苦しそうにを閉じている。
「えっ、ちょ、遙!?しっかりして!?」
そんな大声を出していると当然クラスメイトも寄ってくる。
「え、どうしたの?なに、なんで倒れたの」
「わっかんないけど!とりあえず保健室の先生呼んできて!!!」
慌てて周りに指示を出す。
「わかった!」
何人かの人が行ってくれる。
遙はまだ苦しそうにしていた。
不意に額を触ってみる。
「!?、あっつ……」
40度くらいあるんじゃないか…?
そういえば少し寒そうだったな…。
なんでこんなになるまで……何があったんだろうか。
俺はその理由を知りたくなった。
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