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保健室で said逸人
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高野先生が急いで教室に入ってくる。
額に汗を滲ませて遙に触れた。
「こりゃマズイなー…。すぐ保健室に連れていく」
ぐったりとした遙を抱き上げると先生は驚いたような顔で言った。
「何日飯食ってないんだこいつ」
聞き間違い、か?
「何時間、じゃなくて…何日………ですか?」
「あぁ、軽すぎる」
多分7日以上食べてないんじゃないか、と。
なんで?
食べない理由、があるとか?
「……俺も行きます」
高野先生に着いて、保健室まで行くことにした。
* * *
汗をかいているし、着替えさせる。と先生言った。
俺も別に問題はないだろうと思った。
すると先生が
「おい、ちょっと外出てろ」
突然そんなことを言い出した。
「なんでですか……?」
「いいから」
「は、はぁ…」
とりあえず大人しくそこから出る。
高野先生は一度、遙のワイシャツをめくって、また戻した。
何を見たかはわからない。
けれど、ただ事ではないようだ。
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