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一ノ瀬さん
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何ヶ所もある傷の跡。
それは、もしかしたら遙自身が自分にやってしまったことなのではないか。
という考えを捨てきることができずに着替えさせて逸人を保健室に戻す。
「何があったんですか?」と聞いてくるが、「なんでもない。」それしか言えなかった。
「ん、……」
時折。嫌な夢でも見ているのか、遙は魘されている様な声を出す。
「どうしたんだろう」
何も知らない逸人はただただ遙を心配している。
俺は多分それがわかってしまったんだと思う。
そんなことを考えていると、ピリリリリッと携帯の電子音がなる。
俺のものではなく、逸人のものでもないという。
遙かと思い先程脱がせた服を漁る。
すると簡単に黒い携帯が出てくる。
画面にはロックの文字。
4桁の暗証番号。
そしてもう一つ
『一ノ瀬さん』
という文字。
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