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それでいて
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一瞬、ほんの一瞬だけ優しくなったかと思ったらこれだ。
なんで状況がわかってるのかなって考えたけど、すぐにわかった。
盗聴…してるんだろうな。
しかし俺は別に探そうとは思わなかった。
その必要性を感じない、ただそれだけ。
* * *
「おい」
……………あ。
忘れてたって、訳じゃない。
わすれて、ないし、
うん、忘れてないし…?
先生の存在忘れてたなんて…?そんなこと、ねえ…??
♪~(´ε` )
…しょうがないじゃん。
考え事、してたんだから。
「……なんですか…」
「なんですかじゃねーよ。運転中だからってなんでもしていいなんて言ってないぞ?それと……一ノ瀬」
……。
「誰だ?」
この人は
踏み込んでこようとする。
やめてほしい。
関係ないじゃん。
「…別に…………先生には…、関係ないです」
吐き捨てるように言った。
「そういう問題じゃねーだろ。お前な、その一ノ瀬ってやつのせいで倒れたようなもんなんじゃねーの?」
違う。
「違います。勉強してて寝不足だっただけです」
慎重に、それでいて雑に。
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