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焦り?不安?
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目を覚ますと、昨日と同じようにベッドで寝ていた。
今日こそは学校に行かなければ。
しかし、切り裂かれた所からはまだダラダラと血が流れる。
壁をつたって、なんとか立ち上がる。
「ぐ、ぁ……………」
痛くて痛くてたまらない。
でも、もう涙が出ない。
「行かなきゃ…………」
* * *
「遙!?大丈夫!?!?」
「あ、…うん、ありがと……………」
「え、でも…体調悪そうだよ?」
いろんな人が寄ってきて周りで話し始める。
うるさい、うるさいうるさい
頼むから一人にしてほしい。
「ごめん、少し疲れてる…から………」
「あっ、そうだよね、質問攻めにしてごめんね」
「こんなに大勢で、ごめんね!」
「あぁ、うん……」
痛む腕や足を押さえ、一番痛い脇腹をグッと押さえて荒れる息を整えようとする。
「はぁ…………………ッ」
息をするだけで痛む。
あと何時間この状態が続くのだろうか、不思議と不安が募った。
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