アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
苦悩
-
「チッ、クソがきが……!!!!」
一ノ瀬さんは人が変わったように表情を一変させた。
焦りと怒り、いろいろな感情が入り交じっているようだった。
「龍之介、ど、して……」
「黙ってろ遙、逃げるのが先だ」
立てないとわかってくれたのか、抱き抱えて走ってくれている。
「やめてよ、っ……」
「やめない」
やめてほしくない。
本当は……このまま遠くに連れていって欲しい。
一ノ瀬の手の届かないところへ。
「遙!!!!!龍之介!!!!!!」
そのとき、前方から走ってきたのは……
「っ、はや、とっ」
なんてことだ。
逸人まで…………巻き込んでしまった。
どうすればいいんだろう。それだけが頭の中をグルグルと回った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
82 / 114