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安堵
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「な、っ……なんで…………」
龍之介は僕を抱えて必死に走る。
逸人は情報の整理がうまくいっていないながらも一緒に走っていた。
一ノ瀬さんはというと、追いかけてくることはしないようだった。僕達は学校に入ったため、流石にまずいと思ったのだろうか。
「追いかけてこないな……ッ、はぁ……疲れた……」
校舎に入って一息つく。
龍之介は酷く疲れていた。
…それはそうだろう。人一人を抱えて100m近く走ったんだから。
「ごめ…………」
「しゃべるなバカ、とりあえず授業中でよかった。少し眠っていいよ」
そう言われると、自分の体にドッと疲れが襲った。
安心感からか……?
僕は重い瞼を閉じた。
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