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信じていい人。
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痛み。後悔。悲しみ。怒り。恨み。憎しみ。
今自分からそれを捨てたら何も残らない。
力なくベッドに横たわっているだけでも傷口がドクドクと痛む。
でも今、それすら感じないほどの後悔に襲われている。自分のせいでいろんな人を巻き込んだ。
いっそのことこのまま消えたいとも考えた。
どうせ龍之介も逸人も先生も。いつか離れていく。心の底ではもう軽蔑しているのかもしれない。
それでも……匿ってくれているのは事実なんだって、わかっている。
◆ ◆ ◆
あの後眠ってしまったらしい。
夜の学校。
隣の机には
《明日病院いくからな( ˘• ₃ • ) はやとちゃんより》
と逸人からの置き手紙。
そして先生からだろうか?栄養ドリンクがあった。
ベッドの横には付きっきりでいてくれたのか、眠ってしまった龍之介。
あぁ…………なんてこと考えたんだろう。
「……ありがとう、…」
この人達は信じていい人だって……
ずっとわかってたのに
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