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夢。
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長い長い夢を見ていた気がする。
目を覚ましてからどれだけ考えても思い出す事は出来なかったけれど、あまり良い夢では無かったと思う。
白いものに、赤が飛び散るような。
「1時間しか…寝てない……?」
こんなに前よりも体が楽になったというのに、最後に確認した深夜3時から4時になっているだけだった。
外は暗いし。
薬のおかげかなぁ、なんて。
お手洗いに行くために、深夜の冷えきった床に足をつく。
「ッ、あれ…?」
先程まで普通に立てたのだが、力を入れた瞬間に崩れ落ちてしまった。
歩けないまでは行かないが、明らかに筋力が落ちていた。
明らかな不安を感じながらも、廊下を歩いていた。
病室に帰る途中、何かの気配に気づいた。
「……他の病室の人かな」
ただでさえ真っ暗で怖いというのに。
でもその気配は止まることなく近づいてくる。
「探したよ……」
体から一気に血が抜けていくようだった。
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