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消えた。2
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2人して慌てていたが、そんな場合ではない。
「高野に連絡しなきゃ」
少し落ち着きを取り戻した逸人が言った。
高野は20分程度で到着し、2人の表情と空の病室を見て、呼び出しの理由を理解したようだった。
「またか……」
「心当たりとか」
「俺はないな。というか一ノ瀬が連れて行ったことは確定だろうが、行き先は知らん」
◈
12時。
気づけば3人でずっと病室にいたが、何も答えは出ず。
「考えていても無理だな。とりあえず飯でも食べながら」
と高野が言ったとき、異変に気づいたのは逸人だった。
「……あれ、変だよこれ。絶対変。…ちょっと待ってて」
そういうと忙しく病室を出ていく。
5分もたたないうちに帰ってきた逸人は、先程よりも険しい表情だった。
「ねえ、この病院、変だよ……」
険しいというより、恐怖を感じている顔、というべきか。
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