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ヌクモリティその1
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「おい、お前ジャンプしろよ」
佐藤祐馬17歳のフツメン。現在教室の隅でかつあげにあっています。
目の前の男の名は高畑満(みつる)耳にはイヤーカフ、シルバーのネックレス、髪はオールバック180後半はありそうな身長の不良くんである。目つきも悪い。
一日一人殺してるとか、おじいさんおばあさんを標的にして金巻き上げてるとか黒い噂が耐えない奴だ。
久しぶりに登校してきたと思ったら何こいつ。
ま、こんなの怖くないぞ。憧れの莉沙子ちゃんも心配そうにこっち見てるしばしっと決めてやるぜ!!
「誰が―――」
「ジャンプしろつってんだろ!!!!」
バンッ!! と机が叩かれる。
「ひぃっ ご、ごめんなさい飛びます!!」
飛ばなきゃ東京湾に沈めるぞって感じの剣幕だ。怖すぎワロリン
素直に従うのが賢い生き方だと思うんだ。
言われた通りジャンプする。
めっちゃジャラジャラいってるじゃねぇか。そうだ今小銭ばっかだった。うへへかつあげ確定じゃねぇか。
「ちょっと来いよ」
ヘラヘラジャンプしていた俺の手が掴まれる。痛い!! ちょっと痛い。そのままズルズルと引きずられていく。力強すぎたろ。
俺175ある普通の高校生なのに。
教室を振り返れば、莉沙子ちゃんは可哀想なものを見る目で俺を見て、友人の晴也は何故か親指を立てていた。
くっそあいつ、覚えてろよ……
俺が生きて帰れたらの話だけどな。
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