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二
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「ん、はぁ、」
「今日はここだけでイってみましょうか」
そう言うと、潤滑剤で濡れた指が後ろに入って来た。
緩々とした動きがもどかしい。
もう少し、激しくしてもらってもいいのになぁなんて思って居る内に、ゆっくりと引き抜かれる感触に肌が粟立った。
「あ、あ、それ……なんか」
「なぁに?」
「だめ、だめですっ……!」
「駄目では無いでしょう?こういう時は何て言うの?」
「……いいよぉ」
「返事が出来る内はまだまだですね。もっと感じて」
この人は何時もこう。
焦れったいくらいに俺を溶かしてから挿れるのが好きなようだ。
「や、四朗さ……ので、イきたい」
「僕のが好き?」
「すき、すきです」
「でもここは、指を抜いて欲しくないみたいですよ?」
ほら、きゅうきゅう締め付ける。
なんて耳元で囁かれたもんだから、もう堪らない。
「いじわる、しないで……っあ!」
「心外だなぁ、喜んで居るのに」
確かにとても気持ちいいんだけど。
一糸乱れぬ格好の四朗さんに良いようにされて居るのが何だか。
「も、はやく……あ、あああ!」
急にしこりを引っかかれて、悲鳴の様な声が出る。
「や、や、でちゃ……でちゃう」
「いいですよ、ほら」
「は、あ、ああ!」
目の前がぼやけて、ぱたぱたと白が散る音がした。
「沢山出ましたね」
四朗さんが上機嫌で笑う。
この人は、自分の快楽よりも俺が善がるのを好むのだ。
服を脱いで、ゴムを付けるのをぼんやり見つめる。
「此処で唯一不粋なのは、こいつだけですね」
とか言いながら、俺に入って来る。
「あ、まって、」
「待ちませんよ。貴方、これを欲しがって居たでしょう?」
「や、だめです……」
「駄目ばっかり。今日の絹雲は聞き分けが無いね」
「あ、あ、だって……よすぎる、」
「ふふ、いい子」
前髪を掻き分けて、額に口付けられた。
肩に足を担がれて居たから、そのせいで四朗さんが深く入って来る。
「あ、もう」
「ここがいいの?」
「ん、う……あぁ、もぅ」
「貴方は本当にいい声で鳴きますね」
その言葉をぼんやり遠くで聞きながら、一段と激しく揺さぶられて熱を放った。
ぐったりと体を横たえて居ると、四朗さんがワインを開けようとして居た。
無理矢理体を起こそうとするのを止められる。
「横になって居ていいですよ」
「でも……」
「少し、無理をさせてしまいましたから」
ワイングラスに赤が注がれる。
それを口に含むと、此方に来て口移しで飲まされた。
「喉が渇いたでしょう?」
「はい。……あの、」
「何です?」
「四朗さん、ちゃんと気持ちよくなれました?」
事後とお酒でぼんやりした頭で思わず聞いてから、しまったと思った。
プロ失格じゃないか、こんなの。
四朗さんは呆気に取られた様な顔をした後、笑い出した。
居た堪れない。
「絹雲が好かったなら、それが答えです」
そう言うと、再び俺を寝具に沈めた。
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