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二
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「あ……はぁ、も、やめ……」
「楽しませてくれるんじゃ無かったの?もうギブアップ?」
人を逆撫でするような言葉とは裏腹に、これでもかというくらい後ろを愛撫されて蕩かされて。
もう3回は達してしまっただろうか。
「だって、も……あっ、あ、あぁ」
「だって、何?プロなのに言い訳?」
辛辣な言葉を吐く唇から、同時に楽しそうな笑い声が聞こえて益々混乱する。
「も、ほしい、ほしいの……」
一糸乱れぬその人のモノを布越しに触る。
ちゃんと反応はしているようで少しホッとした。
「ふふ、かぁーわい。泣いちゃって」
からかうように言うと、溢れる涙を舐めながら俺に挿入って来た。
「あ、ああ、ダメ……ダメ、いっちゃ」
「ん、良いよ、出しな?」
「は、ぁ、んぅー……っ!」
思い切りしがみついてイってしまった。
「あ、むり、こんなのはじめて……」
挿れられただけでイってしまう事なんて、今迄無かったのに。
「ほんとに?本当なら、かなり嬉しいけど」
「ん、また、そうやって」
「なぁに?」
「あ、からかってばっかり」
そう言えば、ふ、と緩く笑う。
「俺、さっきから、ほんとの事しか言ってないよ?」
「うそ、ばっか」
「は、かわいいよ、ほんと。薄氷」
そう言いながらまた唇で涙を拭う。
段々と、本音なのかもしれないと絆されそうになる。
……怖い人だ。
「あ、あ……また、くるっ……!」
「うん、一緒に、ね」
こんなに体力を奪われたのは、本当に初めてかもしれない。
「無理させちゃったかな?」
「いえ」
「そう。なら良かった」
何だか肩透かしを食らったような気分だ。
あんなに俺を挑発して来たのに。
「また、遊びに来るからね」
ちゅ、と音を立てて耳に口付けられる。
「ありがとうございます……」
「何か、あんまり嬉しそうじゃないね」
「そんな事……冷たい顔に、見えるらしいですね、僕は」
「そういう子をとろとろにするのが趣味だから」
「……それはまた、いいご趣味をお持ちで」
俺の正直な感想に、何故か大笑いされた。
「ほんと、最高だよ」
ああ、笑うと急に幼くなるんだなぁ、なんて美しい顔をぼんやりと眺めていたら。
「俺が、本当の四朗だよ。これから宜しくね、薄氷ちゃん」
あまりに衝撃的な台詞に、お見送りも忘れて望兄さんからお目玉を食らうハメになった恨みは忘れない。
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