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二
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「だぁめ」
「え……」
「こういう場所じゃ、痕が付く様な吸い方は野暮ってもんですよ?」
「す、すみません」
「そういうのは、ちゃんとしたお相手に、ね?」
笑いながら前を寛げれば、下着からはみ出すくらい硬くなっている。
「ふふ、元気だね」
真っ赤になって黙ってしまった彼のモノを取り出してねっとりとねぶる。
わざと音を立ててしゃぶると、荒い息遣いが聞こえて来た。
限界も近そうだと口から出そうとしたら、その刺激で達してしまって。
盛大に顔にぶっかけられた。
「濃いね。自分であまりしないの?」
そう笑った途端、凄い勢いで押し倒された。
なるほど、彼の父親が初めてに此処を選んだのも分かった気がする。
「竜胆さん、りんどう、さん」
「あ、待って……そんなに乱暴にしたら、女の子怖がらせちゃうよ」
「そう、ですね」
顔を拭い、キスで口内を舐めて、落ち着かせながら胸に手を持っていく。
「前戯って大事だよ。挿れる前に沢山愛してあげて」
ゆっくりと手順を踏ませて。
潤滑剤で濡れた指をそこへ導く。
「ん、そう、ゆっくり出し入れしてみて」
「こう、ですか?」
「そう、上手、だよ。指増やしてみて」
2本の指で中を掻き回されて、前立腺に指が当たる。
「あ、あ、そこっ……!」
「ここ、いいんですか?」
「ん、いい……は、もっとして」
腕や脚を絡める。
慣らされた身体は、首筋にかかる吐息ですら感じてしまう。
「あ、もう、だめ……抜いて」
「はい……」
さて。
これからこんな所に来ることは無いであろう童貞クンに、ちょっとサービスしてあげよう。
ゴムをモノに被せて、そのまま口で愛撫するように着ける。
「本番は、ちゃんと自分で着けるんだよ。いい?」
「……はい」
「じゃあ、ゆっくり入って来て」
素直に聞くこの子が、何だか愛おしい。
「ん、おっきいね」
「……煽らないでください」
「え?……あ、あ、なに……やぁ」
「竜胆さんが、いけないんだ。こんなに僕を……っ!」
結局、ガツガツと狂ったように突かれてお互い呆気なく達してしまった。
「すみません……」
「しょうがないよ、初めてなんだから」
「ごめんなさい」
「いいって。その代わり、女の子には優しくしてあげなね?」
その言葉に、意を決したように童貞クンが顔を上げる。
「あのっ……!」
「なぁに?」
「また、竜胆さんに逢いに来てもいいですか?」
真摯に此方を見やる瞳に、胸が痛くなる。
きっとね、それは感違いなんだよ。
「……駄目だよ」
「えっ……」
「君はね、此処で遊ぶには純粋すぎるよ」
捨てられた仔犬のような眼をした君にはね、俺は毒にしかならない。
「奥さんになる人、大事にしてあげなよ」
見世先に案内して彼の背中が見えなくなるまで見送った。
今夜の風はばかに冷たい気がした。
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