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日常
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7月(水)午後2時天気は晴れ。
太陽が昇り、気温が一番高くなる時間に俺は起きる。
「ふぁ〜…暑」
のっそりとベッドから降りて伸びをする。ちなみに寝るときは上半身裸で下スエット派
適当にそこらへんにあった黒い半袖シャツを着て、洗面所に向かう。
歯を磨いて、顔を洗って、タオルで拭いて幾分かようやく頭がスッキリとした。
鏡を見れば、今日も絶好調に爆発した頭。
天パ+寝癖は強敵だな…
髪を指で絡めながら爆発具合に感心する。頭を適当に濡らして、ドライヤーで乾かせば、いくらかマシになった。
洗面所を後にして、階段を降りる。
「おはよう、羊君」
「おはよ、英治(エイジ)さん」
カウンターの目の前の席に座ると、カウンターに立っていた英治さんが、オムレツを出してくれた。
「ありがとう」
お礼を言って、オムレツを頬張る。
この人は神野英治(カンノ エイジ)さん。俺が17歳の時からお世話になってる人だ。白髪で髭を蓄えていて、でも俺より背が高い。ダンディーって感じのオジサマ
「ご馳走様。美味しかった」
ペコリと頭を下げて、皿を返すと
「お粗末さまでした」
と英治さんも笑いながら頭を下げた。
そんなやりとりにふふっ、と笑いが溢れた。
「あ、そうだ羊君。玉ねぎ買って来てくれない?」
「いいよ。ちょうどタバコ買いたかったし」
英治さんから小銭を預かって、ズボンに履き替え店を出る。
『カメリア(camélia)』フランス語で『椿』って意味。それがこの店の名前。
大通りから少し外れた道にあって、意識しなければ通り過ぎてしまいそうな、こじんまりとしたバーだ。
シックな外見で、看板も小さな木の板が出ているだけ。中もレトロな雰囲気が漂い、落ち着いていて居心地が良い。カウンターが7席程に、テーブル席が2席程の本当に小さな店。
2階が住居スペースで、俺の部屋と空き部屋が1つと倉庫と小さな風呂があるだけ。
英治さんは近くのマンションに住んでる。
カメリアが俺の生活の中心地
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