アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
55
-
どのくらい見つめあってただろうか
会長の遠慮がちな座るか…?の一言で俺達はベンチに座っている。
ベンチはそこまで大きくないから俺達の距離は数センチのはずなのに心の距離がものすごく遠い。
「あの、さ…」
沈黙に耐えられなくなったのか会長が話しかけてきた。
「ん?なーに?」
俺はいつも通り聞き返す。
すると会長が驚いた顔をしていた。
「どうかした?w」
「い、いや…えっと、その…元気か?」
当り障りのない話から始まる。
「うん!この通りピンピンしてるよ!会長は…元気?」
「あぁ」
「そっか!ならよかった!」
まるで昔に戻ったかのように話をする。
ただ1つ。昔と違うのは…
俺が会長を友達だって思ってない事。
「それじゃぁさよならぁ!」
「あっ…!圭人!」
「…なに?」
「また会えないか?」
は?(笑)
いまさらなに?
裏切ったくせに…
信じなかったくせに…
「言ったよね?俺はお前らを許すつもりはない。今更甘えるな」
「圭人…っ!ごめ、」
「それは何に対する謝罪?」
「それは…」
「何に対して謝ってるかも分からないのに謝るの?w変なの〜w」
「…もう遅いんだよ。なにもかも」
俺は今度こそ会長に背を向けた。
「さようなら。会長」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
60 / 94