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全員でマンションに戻って俺ともーとんの部屋に集合してもらった。
「さて!何をお願いしよっかなぁ…ね!まもるん!」
「…え…?」
「「「「「「え?」」」」」」
「え、じゃないよ?だってみんなが勝ったら俺が好きにされるのに俺が勝ったら何もなしってそれはないよね?もーとん?」
「う…」
「なにがいいかなぁ…まもるんは何がいい?」
「おれ、は、けいと、がやりた、い事、でいいよ…」
「っっ…まもるぅぅぅん!!!」
「「「「「パシャパシャパシャパシャパシャパシャ」」」」」
「無言の真顔で連写しないで!?」
「なんのことやら」
「…まぁ、いいや…お願いしてもいい?」
「お好きな事をどうぞ」
「学園に戻りたい。」
「「「「!」」」」
「け、いと…?」
みんなもまもるんも驚いた顔をしてた。
「な、なんで!」
珍しく動揺しているもーとん。
(ごめんね…もーとん)
「俺さ、生徒会のみんなが大好きなんだ」
「「「「「「「…」」」」」」」
俺の言葉をみんなが黙って聞いてくれている。
感謝しながら話を続ける。
「いじめられても…暴力を振るわれても…リコールされても…それは変わらなかったんだ…」
嫌いになろうとした。
(でも、無理だった)
少しの間だけだけど、生徒会のみんなと過ごした日々は俺にとってのかけがえのないもので、宝物だった。
「もちろん、みんなのことも大好き。みんなと同じくらい生徒会のみんなのことも好きなんだ」
そう言って笑みを浮かべた
正直、うまく笑えてる自信がない。
だってみんなが笑ってないから…
こんなに辛そうな顔をさせてしまった。
「けい、とらし、い、ね」
そう言ったのはまもるんだった。
「まもるん…」
「決めたからにはもう曲げないんだろ?だったら最後まで貫き通せよ」
「いいんちょ…」
「圭人が自分で決めたことなら、きっと間違っていないですよ」
「悠先輩…」
「お前は強いな、俺達も協力する。頑張れよ」
「おーちゃん先輩…」
「「圭人には俺達がついてるよ!」」
「りーちゃん…れーちゃん」
「えらいえらい(なでなで)」
「わっぷ…ニモちゃん…」
風紀委員メンバーとまもるんは俺の背中を押してくれた。
「もーとん…ぎゃっ!」
さっきからまったく動いていないもーとん。
名前を呼ぶといきなり抱きつかれた。
「圭人はさ」
俺の肩に顔を埋めているからもーとんの顔は見えない。
そんな状態でもーとんは続ける。
「馬鹿だよね」
「へ…」
「馬鹿だよね」
「あ、うん…」
念を押すように言い聞かせるように言われてつい頷いちゃったけど…
「もーとん…何気に俺の事ディスってる?」
「……」
え、黙秘?
「圭人は馬鹿だからさ」
「…うん」
もうつっこむのは諦めろってことだよね
「その馬鹿さを利用して、生徒会を笑わせてやれ」
「!…うん!!ありがとうもーとん!」
お互いにしっかりと抱き合う。
周りのみんなが携帯片手にぷるぷるしてたのは気にしない。
みんなが応援してくれた
俺は本当にいい仲間に恵まれた
「ありがとう。みんな」
俺の感謝は五文字には収まらない。
だから、俺は行動で示すよ
待っててね!みんな!
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