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もしも嵌められたのが圭人じゃなかったら…(大神陸編)
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「ー…〜…~よって大神陸を風紀委員職から解く」
「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」
「おーちゃん先輩…」
圭人が悔しそうに名前を呼ぶとおーちゃん先輩は圭人のほうを向き、小さく笑顔を見せた。
「ごめんな。みんな」
頭を下げながら体育館を後に…しようとした
ぶおんぼおん!!
ものすごい爆音と共に体育館の扉が破壊され何十というバイクに乗ったヤンキーが現れた。
彼らが掲げる旗にはこの辺では有名な走り屋のマークが描かれている。
「総長!無事ですか!」
一人のヤンキーがおーちゃん先輩に駆け寄る。
「ん?総長?」
圭人が首を傾げるとおーちゃん先輩はバツが悪そうに頭をかいた。
「実は俺、このチームの元総長なんだ」
「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ?!?!」」」」」」
圭人や他の風紀委員は驚きのあまり椅子を倒しながら立ち上がってしまった。
その様子をおーちゃん先輩は苦笑いで眺めていた。
するとおーちゃん先輩に声をかけたヤンキーとは違うヤンキーがおーちゃん先輩にある報告をした。
「総長!例のチームは潰しておきました!」
その言葉を聞いておーちゃん先輩より早く反応したのは今までふんぞり返っていた転校生だった。
「ま、まさか!」
話の趣旨が読めない生徒全員が頭にはてなを浮かべているとおーちゃん先輩は転校生に向かって蔑んだような笑みを浮かべた。
「そうだ、お前が総長張ってたチームのことだよ」
「そんな!嘘だ!」
おーちゃん先輩の言葉に焦りを浮かべながら転校生は否定した。
しかしおーちゃん先輩は気にもとめず、ヤンキーにそのまま話を続けるように言う。
「こいつのチームの連中、俺らのマーク見た途端に一目散に逃げていきました!」
もちろん全員ボコりましたけど!と笑顔で伝えるヤンキーに他のヤンキー達も笑い始める。
「残念だったなぁ 転校生?お前のチームメイトはお前の事を信頼どころか信用すらしてなかったぞ?」
トドメとばかりにおーちゃん先輩が言うと転校生はその場で崩れ落ちた。
そんな転校生の姿を見るとおーちゃん先輩はスッキリしたのか小さく笑みを零した。
「お前らありがとな」
おーちゃん先輩がヤンキー達にお礼を言うと うぉぉぉ!と大きな歓声が上がる。
それだけでおーちゃん先輩がどれだけ信頼されているかがよくわかった。
「おーちゃん先輩、いい仲間をもったね!」
圭人はぐっ!と笑顔で親指を立てた。
それに答えるようにおーちゃん先輩も親指を立てた。
end
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