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やっと日誌を描き終わって提出して、急いで教室を出ると同時に、彼女に今から帰ると連絡をいれる。
普段20分弱歩いて帰る家までの道を急ぐ。
彼女はまだ待ってくれているだろうか、いやでも、とっても優しい子だから待ってないってことはないはず。
ならいっそう早く帰らなくては、寒いなか待たせるなんて最低だ。
家につく前の最後の信号につかまる。返信がきてるか確認するが、どうやら気づいていないらしい。既読無視されてるのか?やっぱり怒らせた?
あれこれ考える自分の余裕のなさに呆れる。
そうか、好きになるってこういうことなのか。
ろくに恋もしたことない俺は、こんなこともしらなかった。
角を曲がって家が見えた、玄関の前、彼女はいない。
やっぱり帰ってしまったのだろうか、連絡はまだ来てない。
もしかして家が分からなかったかと周囲を見渡しても、それらしい人はいない。
とにかく探しにいくにしても、謝るにしても、一旦荷物置いてこよう、それから考えよう。
そのためにひとまず家に入りたい。鍵を開けようとして違和感。
あれ?あいてる。
俺ん家の鍵を持ってる人なんてもちろん家族だけで、しかも親は2人とも海外だ。
そうなると、必然的に俺以外に開けれる人なんて現状1人しかいない。
なんで?今日遅くなるんじゃ…
ガチャリとドアを開けると、ならんだ靴が目に入る。
俺たち兄弟2人の靴と、見慣れない女物のローファー。
いやな予感がした
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