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ばたばたと階段を降りる音が聞こえた。
あきちゃん、逃げたな。これからどうするかな?ごめんね悪いことして。
でも許さない、悪いのはあきちゃんだから。
俺の下で喘ぐ女を見下げる。
あきちゃんに言いよったくせに、ちょっとカマかけたらすぐ股を開いた、くだらない女。
本当にあきちゃんのことが好きだったのか、それともあきちゃんを利用して俺に近づこうとしたのか。
まぁどっちでもいいけど、どっちにしろもうこんな女興味がない。
「梓せんぱい……?」
動きが止めた俺を不思議に思ったか、女が声をかけてきた。
ボタンひとつ開けなかった俺に対して、もう下着一枚すらつけていない女に、脱ぎ捨ててある制服を投げやる。
「え…あの…」
「帰って、目障り。」
もう女に触るどころかみたくもない。
本当はあきちゃんを誑かした女なんて殺してやりたいくらいだけど、殺人犯の弟なんてあきちゃんが嫌がるだろうからやらない。
「せんぱいっ?わたし、何か、あの」
「さっき弟来たよ、気づかなかった?」
女の顔が青ざめるのが分かった。まぁ気づかないのも当たり前なんだけど。女にあきちゃんがいるって気づかせないように、喘がせてたんだから。
「で、でも、わたし、せんぱいと付き合えるん
なら、晃くんのことは……」
なにを思ったかそういって腕に触れてくる女の手をはねる。
「そんな女と誰が付き合うと思う?」
2度と俺らの前に現れるな。
そういうと、女は顔を真っ赤にして何かいいかけたけど、そのまま服を着て出て行った。
さてこれからあきちゃんはどうするかな?
きっとあきちゃんのことだから、予定もなしに慌てて外に出てっただろうな。
多分財布も携帯も全部玄関に置いてきちゃって、どこにも行けなくなってる。
ということは、絶対1度は家に戻ってくるかな。
そこまで考えてふふっと口から笑いが漏れた。
この機会は絶対逃さない。
俺ももう覚悟決めなきゃね。
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