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「おっはようございまぁす」
「ぅえ!?あずちゃん…?」
「は?梓?くんの早くね?」
いつもよりかなり早い時間に教室に入ってきた俺を見て、蓮と聡が驚いた顔をしている。
何?お前ら?朝の教室でいちゃつき中?
そりゃ悪い、邪魔をしたわ。
口に出しながらも微塵も悪いなんて感じていない俺は、そのまま2人の近くの椅子に腰を下ろす。
「あきちゃんが早く学校行っちゃって。
つまんないから俺も早く出てきた。」
「は、でもお前今日の取り巻きのお世話はどう
したんだよ」
取り巻きとはなんとも馬鹿にした言い方だと思うけど、まぁ事実、毎朝ご丁寧につきまとっている女達の相手をしてるせいで教室につくのが遅くなるのだ。
でも
「あぁ、それ、もうやめてって言ってきた。」
「は?よく引き下がったな」
「余裕余裕。本気で好きな子がいるからって
言ったら普通に引き下がってくれたよ」
みんな優しいねー
そう言う俺の顔を2人がじっとみつめてくる。
なんか今日はよく見つめられる日だね。
「なんか…あずちゃんすっごく…楽しそう…」
そういう聡はじっと俺をみつめたまま、蓮のそでを引っ張っている。
かくいう蓮も、俺をみつめて、そのままにやりと笑った。
「お前、もしかして」
「そーだよ、あきちゃんに告白しましたー
今日から本格的に攻略です」
「っは!まじかようける」
「えっええぇ!?本当に告白しちゃったの?」
えっえっ、と動揺している聡を撫でながら、蓮が笑顔でナイショ話をするみたいに、俺に顔を近づける。
「しかしがちで実行するとは」
「するでしょ、こっちは本気なんだし」
「 んで?梓、目標は?」
「決まってんだろ。ぜってー
『お兄ちゃんの精子、中にちょうだい』って
言わせてやる。」
馬鹿みたいな話だけど、割と、ていうかがっつり本気。そんな日を、好きだと気付いたあの日からずっと夢見ているのだから。
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