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頭がぼやっとする。
梓の顔が頭から離れなくて、授業に集中できない。
なんだろ、俺、絶対おかしいやつじゃん。
梓に対しておかしいおかしいって思っておきながら、自分だって全然かわらない。
なんで俺どきどきしてるんだろう。
思えば、今まで一度も、他人から面と向かって好きなんて言われたことはなかったのだ。
まして、キスしたいなんて、セックスしたいなんて。
恋愛の経験の薄い俺には、このどきどきする感情が果たして梓のいうような好きからくるものなのかもわからない。
でもおかしい、絶対におかしい。俺ら兄弟だし、俺が梓のこと好きになるとか、絶対にありえない。
じゃあ結局俺のこの気持ちは?
「どうすればいいんだよ………」
ぐるぐる回る思考回路についていけない。
わかんない、でも、泣きそうだ。
頭に入ってこない英語の授業が進む黒板を見つめながら、俺は机にうな垂れた。
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