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学校へ向かう途中、軽く叩かれたた肩に、いつも通り振り返った
「おはよ晃、お兄様は今日はいないのか?」
「あー拓真…はよ…あれは置いてきた」
流石だな!っと屈託無く笑うこいつは
廣瀬 拓真 (ひろせ たくま)
俺と同じクラスで、入学してすぐからなかよくしてる、まぁ俗に言う友達
「女子に睨まれたく無いんだよ…めんどくさい」
「あれ意外、晃ってそういうこと気にするタイプだっけか?」
「別に嫌われたくないとかじゃないんだけどさ、流石にあの集団を敵にする気はねぇよ」
拓真も俗に言うイケメンの部類だが、俺の兄とは似てもにつかない
軟派な梓とはちがって、拓真はどちらかといえば硬派な美丈夫だ
弓道で全国大会にいくほどの腕前である拓真は、短く切った黒髪に、きりっとした一重の目をもつイケメン。男からも好かれるただのいいやつだ。
「俺が女だったら、お前みたいなやつと付き合い
たいよ、拓真」
「それはどーも。俺もお前の兄ちゃんみたいなの
はちょっと厳しいかも。」
そういって、拓真は毎朝みなれた光景を指差す。
今時のモテる女子代表です、みたいな女子の集団、そこの中心にいるのは、まごうことなき俺の兄。
頭1個以上背の高い梓を中心に、女の子たちが群がって登校するのは、もはや我が高校の名物と化している。
「ギャグだよな、もはやあれ。」
「そんなこというなよ晃。女子たちはあのために
朝から早起きして化粧してるんだぞ。」
明らかに嫌味をいう拓真の言葉に思わず笑う。
女子の中心にいる梓も、普段俺には見せないような、完全によそ行きの笑顔をみせている、きもい。
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