アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6
-
「おい…しかっ…た…おに…ぃ…ちゃ…ん」
震える声を振り絞って言う。
実の兄とはいえ、お兄ちゃんと呼ぶことなんて、気持ち悪くてあるわけがない。
満足したのか、後ろから回っていた手がするりと引っ込んだ。
「うんうん、そーやって素直に言えばいいんだよ
全く素直じゃないんだからあきちゃんは」
支えがなくなって崩れ落ちた俺の目線まで、梓が合わせるようにしゃがみこむ。
そのまま俺の顔を覗き込んでくる。
「そんなんだからいつまでも彼女ができないんだ
ぞー…ね、童貞」
俺には完全に語尾にハートが見えた。
にっこりと微笑むと、鼻歌を歌いながら梓は歩き去った。
ーーーーー ーーーー ーー ー
自室に戻って、思わず顔を覆う。
自分から漏れ出る笑い声が、可愛い弟に聞こえないように必死にこらえるが、それでもどうしても声が抑えられない。
俺が撫ぜるのにあわせて、ぴくりと震える白い腹と綺麗なうなじ。
漏れないようにと必死に声をおさえるから、余計に扇情的に聞こえるのだと知らない彼は、まるで情事の最中のような声を途切れ途切れに漏らして、知らない間に俺を煽る。
下手したら勃つところだった。
自分でも何をやっているんだと笑ってしまうが、ここまできたらもう後に戻れない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 37