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翌朝、珍しくアラームよりはやく目が覚めた。
俺は寝起きが別に悪いわけじゃないが、やっぱりそれでも少しぼーっとしてしまう。
しかし、俺にはうだうだしている暇はない。
もうすぐ起こしにくるはずのばかな兄よりも先に目を覚まさなくては、また何をされるか分からない。
だるい体を無理やり起こすべく、両手をベッドにつけたところで、ふと気づく。
なんだこのふわふわっとしたものは。
「っっっていうか!!!な!!ん!!で!!お前
自然に俺のベッドにいんだよ!!!???」
「あー…?おはよう…あきちゃ…」
「おはようじゃないっっっつうの!!!起きろ
!!!いつからいた!!?」
「ん…………普通に…ここに直行…した…」
手に触れたのは、梓のふわふわとした髪の毛だった。
梓の言い分からするとずっと一緒に寝てたということになる。
予想よりも上をいく兄の行動にがっくりと項垂れていると、わさわさと髪を触られた。
多分、撫でられてる。
「おはよう、あきちゃん」
「……………おはよ…」
ん、と微笑まれる。
相変わらずもてそうな顔をしている兄だ。
目を細めて笑うその顔は、なんというか、弟と言う立場からみてもエロい、と思う。
思いの外心地のいい撫でられ心地に微睡んでしまったが、そんなこと思っているなんてバレたらよろこばれてしまう、そんなの不服だ。
というか、この年になって撫でられて喜ぶとか普通にやばいだろ、俺。
まって〜とか言ってる兄をベッドに放っておいて、部屋を出る。
今日の目覚めも最悪だ。
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