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「梓ー、お前、顔ー。」
昼になって、みんながやがやと昼食を食べ始めるなか、俺は自分の机で考え事をしていた。
「かおー…?」
「おん、顔、死ぬほどいらいらしてますって顔し
てるぞお前。なー、さとー」
「う、うん……あずちゃん…顔こわい…」
前の席に蓮と聡が腰を下ろす。
阿澄 蓮(あすみ れん)と真矢 聡(まや さとし)は
俺とあきちゃんのことを知っている、数少ない人間だ。
まるでホストみたいなチャラチャラした蓮と、小動物のようにちんまりとした聡は、並んでいるだけでも目立つ。
しかもこの2人、校内でも有名なカップルなのだ。
物心ついたときから彼女をきらしたことのなかった遊び人の蓮が、聡に一目惚れ。
それからの猛アタックの末に付き合ったという、絵に描いたような恋愛劇をしている。
自分たちも同性同士の付き合いであるために、俺とあきちゃんに関しても、偏見がない。が、
「……いらいらしてるときに…目の前でいちゃつ
くなホモ野郎共………」
「自分が愛しのあきちゃんといちゃいちゃでき
ないからって、八つ当たりはよくないぜ梓ー」
「だ、だめだよ…蓮……こんなとこで…」
脚の間に聡を座らせた蓮が、これ見よがしに
聡に抱きつく。腹立つ……
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