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嫉妬Ⅱ
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「お前 三年の教室に気軽に来んなよ」
屋上の青空の下 俺がそう切り出すと
リエーフが首を傾げた
「何でですか⁇」
「何でって…」
「これくれた先輩達は
また来てねって言ってくれてましたよ⁇」
リエーフは 貰った食べ物の山を前に
両手を広げてニコニコしている
「普通は来ないだろ…」
「そうなんですか⁇」
「そうだ‼︎」
リエーフは ふ〜んと
全く反省もせず 菓子の袋を一つ開けている
「お前 聞いてんのか⁉︎」
「はい 夜久さん あ〜ん♡」
「…テメェ」
説教しようと口を開けた瞬間
甘い物が口に押し込まれて
その美味さに 顔が綻ぶのを感じた
「美味しいですか⁇」
「…ん」
なんかもう… 怒る気も失せたわ…
「とにかく 用があんなら連絡しろよ
お前 目立つし」
「………………」
「シカトすんな‼︎」
「痛‼︎」
リエーフの背中を殴ると涙目でそこを擦っている
「…自分だって」
「あ⁇ 何か言ったか⁇」
「何でもありません」
「⁇」
リエーフは 何かを誤魔化すかの様に
俺にまた違う物を差し出してきた
口に入れたソレは ほんのり苦くて
何だか 少しだけ妙な気分になった
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