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迷想
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「あれ⁇ 携帯無い…」
部活終了後 鞄の中を探っても見当たらなくて
俺は 後ろにいた黒尾に声をかけた
「悪い 俺の鳴らしてくんね⁇」
「…お前 机に入れてなかったか⁇」
黒尾が 電話をかけながらもそう言ってきて
俺は放課後の記憶を辿った
「…あ」
ヤバ 面倒くさ…
それでも 無いと何となく落ち着かなくて
俺は 溜息を一つ吐いた
「…ちょっと取り行ってくるわ」
鞄を持って 校舎に向かったは良いが
真っ暗な昇降口は 数時間前と様子を変えていて
無意識にゴクリと唾を飲み込んだ
その時 ポンと肩に手を置かれて
本気で心臓がもげるかと思った
「一緒に行ってやろうか⁇」
振り返った先では
ニヤニヤしながら 黒尾が立っていて
俺は イラッとしながらも笑顔を作った
「あー 昨日誰かに当てられた頭が痛いなー」
「すみません
ついて行ってもよろしいでしょうか⁇」
黒尾が深々と頭を下げてきて 俺はニッと笑った
「しょうがねぇな 行くぞ」
俺達は靴だけ脱ぐと 階段を上がって行った
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