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部屋の中で 2
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雪弥さんからのおもてなしは、本当に充実していた。
お風呂から出ると、そこには部屋着どころか、下着や歯ブラシの新品も用意があった。
助かることこの上ない。
「お風呂頂きました。下着まで使って本当に良かったんですか?」
居間でくつろいで携帯を弄っていた雪弥さんに声をかけると、雪弥さんは携帯から顔をあげた。
「おかえりー。下着は人が泊まりに来た時用のやつだから。そんなにいいものじゃないから気にしないで」
「準備いいんですね」
「僕が子供の頃泊まりに行ってた友人の家がそうしてくれてたから、なんとなく。使う機会はあんまり無かったけどね。さて、僕も行ってこよ」
「いってらっしゃい」
俺は雪弥さんに軽く手を振って、部屋の端に放ってあった鞄から携帯を取り出して、ソファに座る。
もう身体はしっかり洗った安心感から、さっきより、ゆったりとソファにもたれかかれる。
あ、そうだ。
ともさんにお疲れ様のメール入れておこう。
時間は遅いけど、ともさんはまだ起きてるだろうな。
『今日も収録お疲れ様でした。楽しかったです!また再来週の収録でお会いしましょー』
簡単な文章をささっとまとめて送ると、返事がすぐに送られてきた。
普段ならよっぽどの用じゃない限り、平気で放置されるのに。
『お疲れ。今日ユキと一緒なんだな!デートかと思ったのに。今度はオレも誘えよ!』
ん?
ユキって雪弥さんのことだよな?
『なんで知ってるんですか?』
『ユキがブログにあげてたぞ、お前との写メ』
その返事を見て、居酒屋で撮影したツーショット写真の存在を思い出す。
雪弥さん本当に載せてくれたんだ。
慌てて画面をタップして雪弥さんのブログを開いた。
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