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昼下がりに 4
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そこからは、怒涛のようなファッションショー状態。
平日でお客さんも少なかったから、元々貸切状態ではあったけど。
次々とアイテムを変えて、着替えてさせられる。
アイテムを忘れないようにと、一度着替え終わる度に写真を撮って記録しておく。
「これで、後で見直して、これ良かったなぁってやつ間違えずに買えるし、ブログのネタもゲット!」
心底楽しそうに言う雪弥さんを見て、この人は本当にブログを好きでやってるんだなぁと思う。
「真都くんとのツーショットの写真も撮ったから、こっちも載せるね。真都くんもデータいるよね?あとで送るから」
「お願いします!俺も載せます」
俺たちの会話を聞いていた水上さんがため息混じりに言う。
「ついでにうちの店も、宣伝してくれればいいのに…」
雪弥さんは、購入した洋服のブランド名は書くものの、どこの店で買っているかは、書かないようにしているらしい。
「だって、お店のこと書いてファンの人とかと会うようになったら、ゆっくり来れなくなっちゃうよ。それに僕のファン女の子が多いから、あんまり売上には繋がらないよ」
その言葉を聞いて、水上さんは「まぁ店が混雑するのはともかく、混乱するのは嫌だな…」と自分を言い聞かせるように頷いた。
その後、俺たちは一通り洋服を着がえ終わって、写真を眺めて議論開始。
のはずだったのだが、予想以上に着替えに時間がかかり、俺は仕事に行く時間になってしまった。
「あ、すいません。俺そろそろ行かないと…」
「本当だ、残念…。僕もうちょっとここにいるよ。またメールするね?」
「はい。昨日から長々とお世話になりました、楽しかったです!水上さんも、また洋服ゆっくり見に来ます」
「いつでもどうぞ」
名残惜しかったけれど、俺はスイッチを切り替えて仕事場へ向かった。
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