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飲み会にて 4
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「さて、二次会行くかー?」
飲み会も終わりの時間が迫ったところで、監督が声をかけて、有志だけで二次会に繰り出すことになった。
「真都くん二次会どうする?行く?」
「俺は稽古前に仕事一件入ってて、明日早いんで、さすがに帰ろうかと…雪弥さんは行きますか?」
「そっか。じゃあ僕も帰ろうかな」
雪弥さんは鞄を手にして、身支度をはじめる。
「行こっか」
「あ、はい」
一緒に帰る、といっても駅までの短い距離だけど、どうしても浮かれてしまう。
「稽古明日から宜しくね」
「こちらこそ、精一杯やりますから!」
「ふふ、食われないようにしなくっちゃ」
雪弥さんは、上機嫌な様子で軽々とした足取りで歩いてく。
「雪弥さんって、酔うと明るくなるタイプですか?」
「えー?どうだろ?量によるけど、少ない時はそうかも」
沢山飲むとすっごい酷いよ、と明るい調子で付け加えられる。
当たり前だけど、まだまだ知らない事が多いんだな。
もっと知りたいな、雪弥さんのこと…。
そんな欲が、俺の中で静かに生まれていた。
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