アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
デートとは? 3
-
雪弥さんから伝えられる連絡事項や変更点を1つづつ、台本にメモを取っていく。
「あの、この変更って、俺達の出番増えてません…?」
『そうなんだよ、なんか期待されてるみたいで嬉しくて、早く真都くんにも連絡しなきゃと思って!頑張りがいあるよね』
電話から聞こえる雪弥さんの楽しそうな声はより透き通って聞こえて心地よかった。
「雪弥さんっていい声ですよね」
そこまで言ったとこで、しまった!と思った。
思わず口から出てしまった。
『え、そう?そんなこと初めて言われたよ』
「あ、や、は、はい。凄い聞き取り易いから、いいなぁって」
『ちゃんと発声練習してるからかなー。初めて言われたけど、嬉しいよ、ありがとう』
「いえ…」
どうしよう、急に変なことを口走ってしまったせいで、何を喋っていいのか全然わからない。
『そういえば、家具届いたんだよ。予想以上にすっごくいい感じ』
俺が変な焦りに飲まれていても、雪弥さんの電話口の声は気付くことなく話続ける。
『また遊びに来てね、舞台終わるまでは、お互い忙しいから、厳しいかもしれないけど…って真都くん聞いてる?』
「き、聞いてます!めっちゃ聞いてます」
『ほんとにー?』
雪弥さんの悪戯っぽい言い方と、クスクスと笑う声がたまらなく艶っぽく耳に残る。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
61 / 217