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千秋楽には 4
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舞台は大成功に終わった。
満席の観客のスタンディングオベーション。
カーテンコールでは、俺の名前を呼んでくれる人もいる。
やりきった。
やりきれた。
その結果が、このステージから見える景色かと思うと目頭がかあっと熱くなるのを感じた。
隣では雪弥さんも満足気な笑顔で、ファンからのコールに応えていた。
3度目のカーテンコールを終え、座長が締めの挨拶をして、最後の幕が下りた。
舞台袖に降りると、スタッフさん達が勢揃いで、俺たちキャストを迎え入れてくれる。
キャストもスタッフも互いに抱き合ってたたえ合う。
本当にこのメンバーで舞台が出来てよかった。
名残惜しいけれど、会場を借りられる時間にも限りがある。
着替えて、メイクを落として、徐々に日常に戻っていく。
あぁ
これで本当に終わったんだな。
張り詰めていた気持ちがプツンの切れて、涙がじんわりとにじんで来た。
カーテンコールまでは、ちゃんと我慢したのにな…。
まぁいいか。
もうメイクも落としたから、多少こすっても惨事にはならないし。
俺はゴシゴシと目元の涙を袖で拭った。
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