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ホテルにて 2
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部屋はカードキーになっていて、受付をした時に名札と共に手渡されていた。
確か雪弥さんは財布の中にしまっていたはず。
俺は小さく「失礼します」と言いながら、胸ポケットの雪弥さんの財布を取り出す。
あった。
「これで、空くはずです」
ともさんにカードキーを渡して、雪弥さんの身体を支えなおす。
大の男二人がかりでも、意識の殆どない人間を運ぶのは骨が折れる。
ともさんがカードを差し込み、扉を開けると、そのまま勢いに任せて雪弥さんをベッドに放り込んだ。
「よしっ、これでいいな。全く手がかかるわ。マナはここに泊まりなんだろ?オレもう行くわ」
「あ、はい!お疲れ様です!今日はせっかく来て貰ったのに殆どお話出来なくてすいませんでした」
「いいって。気にすんな。他のキャストとの繋がりは大事だよ、オレはまたどうせ事務所なり、ラジオなりで会うだろ?」
ともさんは、頭を下げる俺に悪戯っぽい笑顔を浮かべて「そん時に今日のダメ出ししてやるから。今日はやり切ったんだから、いい夢見とけ」と言い残して部屋を出て行った。
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